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インフラエンジニアの寄り道メモ。

Cato networksで4G SD-WAN

ほぼネタなだけですが…。
ようやくSocket X1500を触ることが出来ました(パチパチ)。
なのに検証準備環境が追い付いておりません…(汗)。
そうは言ってもなんとか動かす所まではやらねば…ということで・・・。

まず、回線どうしよう・・・から悩んではいたのですが・・・まぁSD-WANならなんとかなるんじゃないかな?と思う所がありまして。

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私が持っているモバイルの回線は、WiMAX2+とiPhoneだけ。クレードルとかあればなぁ。
しかし、CatoのSocketはUSBでWANのリンクをする訳ではないので、さてどうしようと悩んだ挙句、「ルーターでも作るか…」という気持ちになりまして。
raspberry piは何基か持っているので、それでやっつける事にしました。クレードルがあるモバイルルーターでしたらこんな苦労はしなくて大丈夫です。
で、上記の構成のような形を作りまして。
なんとなくですが・・・どこでもCatoのVPNが利用出来ますね・・・全てコンパクトだからそんなに嵩張らない(笑)(普通にCatoクライアントソフトを使いましょう)。

この構成だと、WiMAXiPhoneの部分でまずNATされますよね。更にRaspberry pi側でもNAT(マスカレード)にしてみました。多段NATと言われるやつです。

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良い感じです。スループットグラフも2本のWANのトータルの値の他、色分けされていて良いですね。
今回は、どちらの回線もActive/ActiveでPriority1という同列にしてあります。
帯域設定は、25Mbpsにしておきました。

結構、どちらも携帯電波が渋い環境に置いてあるので、ちょっと品質警告が出ていますね。

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リアルタイムで、どっちがどんだけ使っているのか、なんとなくわかるようになっています。

DTLSによるVPNはすごいっすね。NATトラバーサルやら、色々なNAT環境に悩んでいた日々とは一体と・・・感じるほど、気にせずにつながるんですからね。
2つの回線を上手に使いつつ、PCからはCatoのグローバルIPからインターネットへ出ていくという。
2回線とも4Gなので、1回線でもそこそこパフォーマンスは良いと思いますが、思ったよりも品質向上を感じるかな?

ただ、まだ何にもチューニングをしていないので、繋いだだけですが・・・。

 

災害時にファイバー回線やメタル回線が死んでしまっていて、携帯網だけが使えるような場所で、拠点として稼働させなければならない場合に、構成的にはあまり難しくない方法で直ぐに展開が出来ますね。
モバイルルーターの帯域問題もプライオリティとシェーピング(QoS)で制御してエコなトラフィックにも出来そうです。

あと、Catoでは、パケット損失低減とレスポンス向上策としての機能が実装されておりますね。


さて、今回、勢いでモバイルルーターでSD-WANをやりましたが、モバイルルーターの仕様や回線業者のSIMの仕様によっては不具合が出るかもしれません。
Cato自身がApprovedしているセルラーモデムはNETGEARのLB1110,LB1120,LB2120とのことです。
当方もやりくりする為に試した構成で推奨な訳ではありませんので念のため。

5Gで安くて早くて使い放題な時代が来たら、こんな構成が当たり前になるんでしょうかね?