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インフラエンジニアの寄り道メモ。

RackTablesで資産管理

たまにはオープンソースを使った話題でも。

 ちょこっとだけ残念なんだけど、世の中にある資産管理では賄えないインフラ屋向けの資産管理として「RackTables」というのがありんす。
主にサーバーとかネットワーク機器とか、マシンルームやデーターセンターの中を想定したWEBアプリですが、私の場合は、たくさんのVLANやたくさんのネットワークアドレスを管理するのが限界になって使い始めました。
Racktables01
項目をみると、『ラック管理・機器管理(オブジェクト)・IP管理・ロードバランサー管理・VLAN管理・仮想サーバー管理・パッチケーブル管理・添付ファイル機能』といった感じでインフラ屋さん向けというのが分かります。そしてこんなマニアックな管理なんて有償製品であるのかな?あったとしても中々買ってもらえないよね。

僕は今までLotusNotesなどで一部管理していたのだけど、やっぱり機器が増えてくると、何処に何があるのかとか、設定資料がどこ行った?とかいくらドキュメント化してもすぐに陳腐化するし。そういったのを合理的に管理出来ないかなって思って探したらこれぐらいしかなかった。まぁドキュメント管理が絶対な会社ではこれはあまり意味を成さないんだろうけど。。。

どんな感じかっていうと、
Racktables02
目隠しばっかりでゴメンだけど、ラックに何を何Uでマウントしているっていう感じで、ちゃんと登録すれば何処に何があって設定はどうなっているのかが分かりやすくなります。

Racktables03
IP管理も目隠しだらけですが・・・どのセグメントが何目的かとか決まっていると、とても目的別ドキュメント管理ではどうにもならない。じゃぁインフラ用のドキュメントを作ればいいじゃんとかおもうけど、毎日にようにドキュメントの更新管理はとても少ないメンバーではできない。仕事じゃない仕事が増えてくばっかりになってしまうので・・・。

 

Racktables05
ちなみに「Cacti(カクタイ)」とか「Munin」と連携する機能があったりして。
グラフを引っ張り出す機能だけど、ちょっとおいらのイメージじゃないんだよなぁ・・・。
そして「SAG2」は・・・おいらが勝手に作りこんでいるSystemAnswerG2のAPI連携を利用しようとして開発中の項目。残念ながらスクリプトを軽く解析しただけなので、いつ仕上がることやら。(^^; RackTablesのソースの癖はそんなに難しいことはしていないように見えるんだけど読みにくい(^^;
過去にムリクリ日本語化したんだけど、言語を意識した作りにはなっていないのでアップデートするとパーになってしまう。そんなわけなので、機能追加もアップデートをしないと割り切れないと出来ない(汗)。

そうそう、LDAPSAMLにも対応しているので、ローカルアカウントで管理する必要はなし。インストールも英語が苦手な私でもなんとか出来るので難しくないと思う。

http://wiki.racktables.org/index.php/RackTablesInstallHowto

標準の各項目では過不足があるんだけど、そういった項目もカスタムで作成できる。
Racktables06
これはキャリア(回線業者)の項目をレコード化した例。レコード化しておけば、常に手入力ではなくリスト選択になるので便利。データーベース管理になっているので、テキスト情報ではなくてレコード情報として記録されるから上手く使い分けしたい所。

といったところで、気が向いたらカスタムの仕方とか書いていこうかなと思います。今回はご紹介程度で。ちょっと癖もあるので中々完璧な管理とまではいかないんだけど、ないよりは全然いいという感じです。