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インフラエンジニアの寄り道メモ。

Meraki MXシリーズとZ1の違い

先日Meraki Z1をいじくっていて、あ~こんな風にMXとは違うのね・・・と感じたので、ちょっとφ(..)メモメモ。
Z1

Meraki Z1はテレワーカーモデルという位置づけのルーターで、在宅勤務向けに作られたオールインワンルーターになっている感じです。以前にも軽くご紹介しましたね。
ぶっちゃけClient VPNで繋がって来ればええやんって思うんですけどね。

ただ、Merakiの中で、MXとMRの機能を持つ製品で、MX64WやMX65Wと近い製品になるんだと思います。個人的にはMX64W/MX65Wは角(アンテナ)が生えているので嫌いです。

Z1は角はないのですが、クライアントデバイス同時接続数の制限がかなり厳しいです。

ということで、MX/MRシリーズとZ1の違いで気になった所をピックアップしてみました。

まずはどうでも良い所ですが・・・
Z101
クライアントリストに有線か無線かが混在で分かるようになっている。
大したことない話なんだけど、一目でどっちからの接続か判るのって良いよね。

こちらも感動薄いかもだけど・・・
Z102
サマリページに無線の混み具合が分かるUtilizationが表示されています。
Meraki全体を通して無線で良いのは、周波数帯域の混み具合の視覚化が分かりやすいです。無線の安定性の読みにくさを、UIでの表現で示すという頑張ってる感あります。

そしてこれはインターネットと長く付き合っていないとこの有難さが分からないのですが・・・
Z103
Uplinkのトラフィック・・・も大事ですが、その下の遅延値とパケットロス値です。インターネット回線のゆらぎ・輻輳・etcと色々な条件はあるものの、この2つがグラフで見えているだけでも、インターネットへの通信状況の判断になります。特にパケットロス値を出したのはポイント高いです。これが見えるだけで、体感的に今もしかしたら通信が遅く感じられているかも?というのか視覚的に読み取れます。あ、この項目はMXにもあるんで違いの説明になってないですね…。

Z104
Z1のRogueAPsは、ちょっと見え方が違います。リストにあるのは社内LANにはいないAPと判るので取りあえず無視でOKっと。

そしてそしてSSIDですが・・・Z1は4つまでしか設定できません。
Z105
設定画面も雰囲気が違います。ただVLANの設定が出来るので、SSID別にネットワークを別ける事は可能です。MRシリーズだとSSID毎にスプラッシュページの設計が出来たりしたのですが、Z1ではVLANベースでコントロールされます。MXシリーズの流儀を継承している形となります。

MXシリーズの流儀となるので、ファイアウォールセッティングもSSID毎には書けません。
Z106
なので、VLANでのセグメントを意識したフィルタリング設計が必要になってきます。MRシリーズだとローカルIPセグメントをDenyにするのは簡単なのですが、MXシリーズがベースとなっていると、ちょっとフィルタを頑張って書く必要があります。

なので、MRシリーズでゲストWi-Fiの設計をしていた場合は移植が少しめんどくさいです。

Merakiの色々が詰め込まれてはいるので、これ1台で結構楽しめてお手軽に色々と出来ます。ただしデバイスキャパが小さいので、昨今のWi-Fi端末数事情を考慮しながら導入は考える必要があるのでお気を付けください。