sidetech

インフラエンジニアの寄り道メモ。

Cisco Meraki 新しいファームウェア管理

続けてMerakiネタです。

7/11のブログで発表がありました。FBやLinkedInなどでもお知らせが出ていますが・・・
A NEW APPROACH TO MERAKI FIRMWARE MANAGEMENT

いあー、これはスゴイ。Meraki利用者にとって「ファームウェアバージョン」が知る事ができるというのは大きいですね。
世間からするとなんのこっちゃなんですが、Merakiファームアップデートが結構便利なんですが、バージョンがつかめなくて、何かあった場合の問い合わせも難しい局面があったりします。それはなにかというと、何か不具合があっても「最新のファームにアップデートしてから様子を見る」というプロセスが出てきてしまう為です。

SIer達もユーザーから問い合わせがあっても一部のリリースノートを頼りにしてやっていたんではないでしょうか。
症例やナレッジを充てにくく、兎に角アップデートで様子をみなければならないジレンマがあったかと。結果論として結局アップデートしなくちゃジャン?というのはあると思いますが、Bugfixを追いかけられるかどうかの違いは大きいと思います。

Merakifirmware01
そしてなにより、安定化バージョンが何なのかを知れる事も良い。

いあ、普通の事なんですけどね・・・でもMerakiではこれは革新的です[E:happy02]
同一の管理画面から全て確認が行えるので、例えば、各メーカーの専用サイトで確認して~という行為は必要なく・・・

Merakifirmware02
そして、管理している規模が大きければ大きいほど、この恩恵は大きい。
今までも各ネットワーク別に色々見ることはできましたが、ネットワークの全てを網羅しての管理面については、特定の操作しかなく、いちいち各ネットワーク内に切り替えてファームウェアの状況を確認する必要がありました。

また私の環境ではアップグレードをあえて止めている環境もあったりでこの機能追加はSIer並みに待ち焦がれていました[E:coldsweats01]

しかしビックリするのは安定化バージョンからかなり先のバージョンが出ている事ですね。
基本的にはStableバージョンがあたる事になっているハズなのです。

Merakifirmware03
それとロールバックが出来る様になったことですね。何時のタイミングからの情報を持つようになったのかはちょっと調べ切れていないですが、最近おこなった記録が出ていました。

Merakifirmware04
何故ロールバックをするのか訳をシステム上で聞いてくるあたりもMerakiらしい。
彼らは常に最善への努力をシンプルに正しく理解しようとしています。
私が扱う製品で、直接システム上でダイレクトに文句を言える製品はMerakiぐらいですかね。あとの製品はSIerやら代理店を経由したりとかしないと声を届ける事が出来ません。
しかし彼らは常にユーザーの目線を(合理的に)大事にしていることが分かります。

MerakiのUIは実はまだ3つも選べるんですよね。新しいUIを作っても古いUIが使える様になっているという事はスゴイですよね。ただ古いUIに新機能の情報が表示されているかは別ですが・・・。システムの作り方がほんとに上手だとおもいます。
ただクラウドサーバーのバージョン管理があるようで、客によって機能対応があったりなかったりはあるようなんですが、一般的にはそのサーバーバージョンでUIも含んだシステムだったりしますからね。そういった設計にせずちゃんとフレームワークが組めているアーキテクチャと開発力はスゴイと思います。

相変わらず飽きない製品です。